オルガニックアンバサダーの大沢です!
夏といえば、海、山、花火…ワクワクするイベントが目白押しですね。
みなさん、毎年何を楽しみにしていますか?
私の夏の一大イベントは「富士登山競走」です!!
富士登山競走とは、富士吉田市役所をスタートして富士山の頂上を目指してひたすら登るレースです。
距離は21km、制限時間は4時間30分。
完走率が5割前後という、かなりハードな大会。
そんな厳しい大会なので、完走賞であるTシャツはランナーにとってそれはそれは誇り高いものであります。
ちなみに余談ですが、完走率が4割~5割ちょっとと振れ幅があるため、完走Tシャツは当日受け取りではなく、完走者にのみ後日発送されます。
私はここ数年、毎年チャレンジしているのですが、なかなか本番で力を出し切れません。
2016年は荒天のために五合目打ち切りだったため、五合目まで規定タイムでフィニッシュしたものの、悶々と消化不良な気持ちを抱えていました。
昨年来の故障もあり十分な練習を積めていなかったことは反省の限りですが、どうしてもどうしても、登れるところまで登りたい…
DNS(Do not start=スタート前の棄権)という選択肢もありましたが…
「やらずに後悔するよりも、やりきって後悔したい。」
という気持ちはやっぱり押さえきれませんでした!
一緒に行った仲間が悪化しないようにしっかりテーピングをしてくれたり、痛み止めを飲んでみたり、少しでも高いところへ行けるよう、できる限りのことを行いました。
スタート30分前に整列。
と、ここで何となくポーチの中身を確認すると…
なんと!
ORGANIQジェルがない!!
手元にある最後の1個、この日のためにとっておいたのに…
手荷物として預けてしまったようです。
落胆の中、刻一刻とスタート時間は迫ってきます。
もう焦っても仕方がないので、気持ちを切り換えてスタートに向けて集中しなければなりません。
ちょっと気持ちをモヤモヤさせたまま、7時ちょうどにレースがスタート。
スタートラインを過ぎてしまえば、あとはフォームと呼吸に集中して走るだけ。
スタートしてすぐにコースは左折。
「富士みち」と呼ばれる街道を走ります。
富士山に向かってなだらかに上る直線コースのため、この区間はスピード勝負です。
この「富士みち」の中ほど、スタートから1.5km弱のところに「金鳥居」という鳥居があります。
ちょうど富士山駅のあたりですね。
金鳥居をくぐる頃には少しずつ息が上がってくるのですが、ここで自分に負けては勝負はついたようなもの。
フルマラソンがサブ3の人も珍しくないこのレース、1つでも順位を落とさないよう、周りのランナーに必死についていくことが重要です。
私もここは一生懸命ついていきました。
感覚的には昨年と同じくらいのスピードで走れていたと思います。
ただ、このスピードに故障していた膝・足首がついていけず…
2.5kmほどにある浅間神社から少しずつ痛みだしました。
最初の目安となる中野茶屋はスタートから約7km。
ここは前半戦の貯金もあり、何とか目標タイムにはしがみつく。
でも…
「少しでも前に」
その一心で頑張っていたものの、タイムは落ちる一方。
スタートから約11kmの馬返しに着いた時には1時間17分が経過。
最低でも1時間10分程度で通過しなければならないポイントですが7分も
遅れているとなると、五合目通過はほぼ絶望的です。
しかし、絶望的と分かっていても、可能な限りの力は出し尽くしたい!
三合目付近からは時折右脚の感覚がおかしく、ふと力が抜けることがありましたが、持てる全ての力を込めて、一歩一歩。
15km付近の五合目関門は2時間15分。
何とか五合目の佐藤小屋までたどり着く頃にはスタートから2時間36分が経過してしまっていました。
頂上まで完走するためには、最低でも2時間10分以内に通過したいところ。
全く話にならない時間です。
完全なる力不足…
来年の大会まで残された時間、毎日を大切に、来年こそは頂上に立てるよう、
富士登山競走だけを目指し、この1年、ORGANIQと共に頑張ろうと決意した所存です。
来年は笑顔で富士山頂に立てるよう、今後とも応援いただけたら幸いです!
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【ライター】大沢光慧
http://www.organiq.jp/blog/?p=288