こんにちは!オルガニックアンバサダーの大沢です。
私はランニングマイスター中級、ジュニアアスリートフードマイスター(現・アスリートフードマイスター3級)といった資格を持っているのですが、とにかくランニングに関する研究はかなり熱意をもって行っています。
そんな私のジェルの選び方を今回はご紹介したいと思います!
なお、本記事はドーピング検査を受けるようなプロランナー向けではなく、一般的なランナー、特にビギナーの方を想定しています。
さて、ジェル選びにあたってまず検討するのは「目的」です。
ジェルには大きく分けて「パフォーマンス」を目的にするものと、「エネルギー補給」を目的とするものがあります。
ビギナーランナーの方は、どちらかというとエネルギー補給を目的としたジェルをまず携帯することをおすすめします。
ただし、20km前後でパフォーマンス向上用のものを導入すると、効果を感じる方も多いので、こちらも少しご紹介します。
■パフォーマンス向上
エネルギー補給を目的としたジェルとは異なり、代謝の活性化やアドレナリン分泌の活性化等、書かれている効果は製品ごとに様々です。
本当に劇的な効果があるかというと、薬ではなく、あくまで食品なので、個人的には気持ちの問題というような気もしますが、例えばコーヒーを飲むとカフェインでちょっとスッキリするように、一定の効果は期待できるのかもしれません。
ただ、マラソンはメンタルのスポーツでもあると私は感じており、フルマラソンやウルトラマラソンを走るときには、ほぼいつも「ORGANIX-β」を使っています。
レースは集中力も大事なので、「走る」という動作を延々と繰り返している際に途中で補給することで、カフェイン効果や含まれるチアシードのプチプチとした食感により、気分転換となりまた走りに集中することができると感じています。
■エネルギー補給
フルマラソンで携行するエネルギー補給用のジェルは、だいたい重さ45g前後でエネルギー量が100kcal程度がメインです。
エネルギー補給用のジェルにおいて優先するのは「味」と「エネルギー量」です。
どちらを優先するかというと、一定のエネルギー量のものであれば、個人的には「味」だと思っています。
なぜかというと、フルマラソンを走ると2000kcal以上を消費します。
上記のエネルギー量を満たすものを4個持って走ったとしても、だいたい400kcalです。
消費エネルギーを全部賄いきれるわけではなく、基本的には筋肉や肝臓に蓄えられたものを分解してエネルギーにしているので、ジェルはあくまで補助となります。
ビギナーランナーでよくあるのが、「大会で初めて口にして、あまりの不味さに気分が悪くなって走れなくなってしまった」という失敗。
もしかしたら低血糖などの別要因で気分が悪くなった可能性もゼロではないですが、特に海外メーカーのものは食べなれない味・濃さのものも少なくないので、レース前には絶対に練習等で味見をすることをおすすめします。
ロングセラー商品の「shotz」はかなり濃い味ですが、「MEDALIST」のように比較的自然で馴染みのある味のものや、その他天然素材を売りにしたものなど種類豊富に出てきています。
ぜひとも色々試してみてお好きな味を見つけてください。
ちなみに私はハチミツを原料にした自然のものが好きです。
さて、ジェルのエネルギー量ですが、何によって決まっていると思いますか?
それはほとんど「糖類」の量です。
成分表示では「炭水化物」として書かれているものがほぼこの「糖類」です。
炭水化物は三大栄養素のうちの1つで、体内で1gあたり4kcalのエネルギーになります。
ちなみに残りの2つは脂質とタンパク質で、1gあたりのエネルギー量はそれぞれ9kcal、4kcalとなります。
これを読んで「あれ?脂質が9kcalになるなら、脂質を入れたら同じ重さで倍以上のエネルギーとれるんじゃないの?」と思った方、鋭いですね。
市販されているジェルはだいたい糖質メインですが、脂質メインのものもあります。
食用油で有名な日清オイリオから出ている「MCTサプリメントゼリー」は脂質がかなり多く含まれており、わずか15gで60kcal(45gなら180kcal)の計算です。
ただ、脂質の分解・吸収能力は個人差も大きいですし、体質に合う合わないもあると思いますので、どちらかというと最初は現在主流となっている糖質メインのものを使ったほうが良いでしょう。
ここ数年でジェルを含めた補給食の種類は格段に増えました。
目的に合ったものをうまく取り入れて、ぜひ良い結果につなげてくださいね。