こんにちは、トライアスロン競技桶谷です。
3月から10月中旬までのレースシーズンを終えて、オフシーズンに入りました。
最後のレースが終わってからは1週間程は軽いスイム程度のトレーニングだけ行い、リラックスした時間を過ごしました。
体の回復というよりも、精神的な疲労を取り除くための1週間でした。
というのも、今シーズンは体調管理に苦しんだシーズンだったこともあり、目一杯トレーニングをして身体を酷使したというより、仕事とトレーニングの両立がうまくいかず、精神的に疲れてしまったシーズンだったためです。
一日がトレーニング、仕事、トレーニング、仕事、と目まぐるしく過ぎていき、一日を振り返る余裕がなく、
様々な事がおろそかになったり、家族と過ごす時間も上手くとれなかったりとストレスの溜まる日が多くありました。
この1週間は家族と買い物に出かけたり、1歳になったばかりの子供の保育参観にいったりと
とにかくリラックスした時間を過ごすことが出来ました。
そして現在はオフトレをスタートさせました。
オフのトレーニングをベース期と呼び、ベーストレーニングを中心にトレーニングを行う、という方も多いと思います。
このベースというのは色々な考え方がありますが、私は文字通り、”基礎”と捉えています。
いいパフォーマンスを構成している個々の能力をそれぞれ鍛えていく、というとわかりにくいかもしれませんが、車に例えてみるとわかりやすいかもしれません。
いい車を作るにはエンジンはもちろん、いいホイール、ボディ、サスペンション等数えるときりがありませんが、それぞれによいパーツが必要です。
最終的にはそれらのパーツを組み立てて車が完成しますが、一つ一つのパーツが完成度の低いものでは当然いいものはつくれません。
トライアスロンやマラソンなど、持久系のスポーツに例えれば、基礎的な筋力、持久力、テニクニック(効率のいいフォームや身体を素早く正確に動かす技術)などが当たります。
例えば自転車。
自転車のパフォーマンスはかなりわかりやすく、重たいペダルを可能な限り早く回せば、速く自転車を走らせることが出来ます。
隣で走っている選手より速く走るには、その選手より一つでも重たいギアを回す。5回転でも速くペダルを回すことが出来れば勝つことが出来ます。
自転車のパフォーマンスを表すのによく使われるパワー(w)=は重さx速さ(ペダルの回転数)なので、掛け算をしたときにより大きな数値になるよう、その元となる重さ(筋力)や速さ(テニクニック)それぞれをレベルアップさせることが出来れば最終的なパフォーマンスをアップさせる準備が出来ます。
重たいものを速くを同時にトレーニングすればいいのでは?と思う方もいる方もいるかもしれませんが、二つの事を同時に改善していくのはとても難しいことです。
とある選手が、○○ギアで90回転で回すのが精いっぱいだとします。
この選手が今使っているギアを一つでも重たくできればパワーは上がりますし、同じ重さでも5回転でも速く回すことが出来ればパワーは上がります。もちろん理想は二つとも上げていくことが理想なので、このギアよりも一つでも二つでも重く、そして95回転で回すこと目標するとします。
まず、そもそも95回転という回転が楽に出せなくては重たいギアをこの回転数で回すことはできないので、重さを軽くし、回転数を上げやすい状況をつくり、95回転をスムーズに回すトレーニングを行います。これは最終的なパフォーマンスの中のテクニック(スピード)を分解して取り出したトレーニングです。
同じように、重たいギアを踏めるよう、回転数を意識しないで、よりトルクをかけられるようなトレーニングも行います。それぞれ分解して行っているので、これまでよりも高いレベルに挑戦はしていますが、一つの事への挑戦なので、同時に挑戦するよりははるかに集中しやすくなります。
ギアを軽くして回転数を上げている時にパフォーマンスの指標であるパワーは低いかもしれませんが、レースが近いわけでもないので、パワーが低くてもそこまで気にならないというのもこの時期ならではなので、よりトレーニングに集中しやすくなると思います。
この時期はレースから最も遠い時期であり、最終的なパフォーマンスを意識しなくてもよい時期なので、こういった基礎的なことに取り組みやすいシーズンです。
地味で退屈で、もしかしたら普段一緒にトレーニングを行っている人から大きく遅れてしまうかもしれませんが、
自分に必要なパフォーマンスの底上げのために、こういった地味なトレーニングに取り組めば、後で十分逆転可能です。
この冬、今一度トレーニング計画を見直し、来シーズンの為の有意義なベーストレーニングを積んでみてはいかがでしょうか?
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