先月、フィリピンのスービックという場所で行われたアジアカップに出場してきました。
1ヶ月前に行われたレースの結果や、感覚から、改善点を修正するトレーニングを行い、いい感覚を得ており、自信深めている途中でしたが、レース1週間前から風邪を引いてしまい、体調を崩したままレースに挑みました。
結果は得意のスイムから大きく遅れ、40位という結果に終わりました。
24日の日曜日の早朝に行われるレースに向けて、木曜日の朝に出発。
前回のタイと違い、今回は乗り継ぎなしの便を選べたので、4時間のフライトで現地に到着。
到着してからすぐに迎えの車は10分後にくると言われ、今回は移動がスムーズにいくかと思いきや…実際に車が来たのは1時間後。
通常であればそこから3時間で付くようですが、夕方のマニラは非常に混んでいる上に、ドライバーがその大通りの渋滞を回避するために選んだ民家の間の小道が結局渋滞。トロトロと走りながら4時間半以上かけてようやく到着しました。
朝家を出たのが6時。ホテルに着いたのは9時前。しかも今回は風邪を引いていて喉の痛みに加えて鼻詰まりがひどく、移動中にあまり寝れなかったのも余計疲れを助長させました。
ホテルに着いたのでようやく休めるかと思いきや、またもやここでもトラブル。
僕自身の部屋は事前にシングルをオーダーしていたのにツインになっていたり、一緒に移動していたメンバーの一人は部屋が予約されておらず…到着してそうそうゴタゴタしながらようやく荷物を置いて夕食に出かけることが出来ました。
レースが早朝にある場合、出来るだけレースの日と同じようなスケジュールで動くのを好む選手もいますが、ボクは普段仕事とトレーニングの関係で睡眠時間がすくないので、ギリギリまで疲労を回復させるために目覚ましをかけずに寝たいだけ寝るようにしています。
もともと環境が変わると寝つきが悪くなったりと、神経質なところもあるので…
到着した翌日は8時半過ぎまで寝てから朝食。その日は夕方の試走に行くつもりでしたが、急遽午前の試走に出かけることになり、急いでバイクを組み立て10時からの試走と試泳に。
10時でも強い日光と、35度近い気温でかなり暑く、それだけで体力を消耗しそうな気候でした。
しかし海はかなりの透明度!久しぶりにきれいな海で泳げました。
日焼け止めを塗り忘れたので腕は真っ赤。身体も火照ってしまい、そこまで強度は上げていなくても身体がだるく体力を消耗していました。ただでさえ風を引いているので、無理に動くよりも後は出来るだけゆっくり過ごして少しでも体調を回復させることに専念しました。
レース前日は軽いスイムとジョグのみ。まだ体調が万全とはいかないので出来るだけリラックスして過ごすことを心掛けました。
レース当日のスタートは早朝5時半。ここ最近のレースでは朝食を摂ることがほとんどない為、レース3時間前の2時半に起床。夜中にあまり寝付けなかったのものの、緊張感からかそこまで眠気はなく、ゆっくりと身体を起こして準備をします。
朝食として固形物は摂りませんが、エネルギーは摂取する必要があるので、カフェイン入りのORGANIQドリンクと、ジェル、そして脂肪燃焼を助けてくれるサプリも一緒に摂取。そこからは1時間起き程度にエナジージェルを摂り、身体に少しずつエネルギーを取り込んでいきます。
今回のレースはT1(スイムからバイクのトランジット)とT2(バイクからランのトランジット)が違う場所のため、まずT2にランシューズを置きに行き、そこから約10KM離れたスタート位置まで移動します。
何となく体が重く感じられる上に、スタート直前にウェアのジッパーが壊れ、背中の部分が前回のままスタートすることに。
前回の反省を活かし、前半からしっかり攻めることにしていたので、序盤は周りから抜け出すことに成功しました。
しかし第一ブイを過ぎると身体に一気に乳酸がたまり、徐々に集団についていくのが苦しくなってきました。
いつも以上に呼吸も苦しく、ペースを落とすことを選択。しかしペースを落としても脈は全く落ちず、後ろから来た第二集団にもついていけませんでした。
その後のバイクはトップから大きく遅れていたのもあり殆ど機能せず、逆に前は第一と第二が一緒になり、ここでレースとしては終わってしまいました。
しかし次につなげる為、集中力を切らさないように走りました。
ランの途中は少しいいリズムを刻めましたが、40位でフィニッシュ。結果、内容ともにいいレースは言えず、悔しいレースとなりました。
普段の仕事とトレーニングのバランス、生活リズムを整える重要性を改めて認識した遠征となりました。
選手生活を優先し手活動できるのにも限りがあります。悔いのないよう、チャレンジできる環境作りをこれからより力を入れていかなければと思います。
まだまだシーズンは始まったばかり!!チャレンジし続けます!!
トライアスリート桶谷 祐輝
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