こんにちは!中島英摩です。
もう、すっかり春ですね。いつの間に桜が咲いたのか、気付いたのは道路が一面の花びらに覆われてやわらかなピンク色に染まっていたからで。うつむいて歩いている場合じゃないですね。東京が真っ白になって大騒ぎしたのはどのくらい前だったかな。そんなことも、ありましたね。
さて、今日は、春っぽいテーマ「あたらしいこと、はじめよう!」です。わたしにとって、あたらしいこと、はフィールドを広げよう活動です。いつももっといろんなところに足を伸ばしたくなる。なぜって、フィールドが広がるたびに新しい世界を見ることができ、新しい自分に会えるからです。
あ、でも、全然春っぽくないスキーの話です(笑)
今年、スキーを買いました。
といっても、ちょっと変わった(?)スキー。山スキーです。いわゆる、“バックカントリー”でのスキーができるタイプのものです。軽くて幅は少し太め、ビンディングはテック(TECH)システムというもの。踵を固定しなければ、シールといううろこ状の滑り止めのようなものを装着してスキーを履いたまま歩行でき、踵を固定すれば足は固定された状態で滑走できる。っとまぁ初心者が説明できるのはこのへんくらいでご勘弁を。
冬は、ここ数年はずっと雪山登山に傾倒していました。2014年に初めてピッケルとアイゼンを持って雪山に登ってもう5シーズン目です。雪山テント泊も好きなのですが、テント泊や12本アイゼンとピッケルなどちょっと本格的なギアが必要な厳冬期登山になるほど、一緒に行く仲間が少なくて行くことのできる場所にも困ることが増えました。宴会ハイクも好きですが、一方で体力がそれなりに必要なピリッとする登山も好きです。技術力と経験を上げないと次のフィールドには進めない感じがしたのが昨シーズン。
そんな時にまわりを見渡すと、なんだかみんなが続々とスキーを始めたのです。スキーと言えばそれなりに道具にも遊ぶにもお金がかかる。言ってみれば大人の遊び。とりあえずは滑れたとしても、上達にはかなり没頭する必要がある。そんなところが遊びに目がない貪欲でアグレッシブな大人達を魅了するのでしょう。
また、雪山登山でスキーヤーに会うことも多かった。わたしはここから2~3時間かけて下山するのに、彼らは30分で滑って下りるという。もったいない気もしつつ、うらやましくもあり。いいなぁ、気持ちよさそうだなぁと思っていたところ。しかも、登って滑って下りるだけでなく、「スキーでゆるやかに縦走する」みたいなことがいつかできたら最高に楽しいんじゃないかと思いはじめたのです。
っていうのがスキーを買うに至るまでの経緯。
「スキー、したいんですよねぇ」
と、ぽろりとこぼした瞬間に、まわりの優しいおにいさん方が一瞬にしてハイハイハイハイハイと手を貸してくださって、全力で歓迎してくれたおかげで任せきりであれよあれよとスキー一式がわたしの元へやってきました。なんて有難き環境!
大人になって、学ぶというのはとっても難しいと思うんです。
どうしても、頭で考えてしまう。頭で理解していないと、身体が動いてくれない。どういう風に身体を動かせば良いのか、それはどういう意味なのか?、それはどのくらいどうするの?みたいにして。それから、やっぱり社会人として怪我も怖い。でも、興味と好奇心さえあれば、それがスポーツであっても机上であっても、勉強って最高に楽しい。
実はスキーは中学生までやっていて、どちらかというと「学び直し」でした。“身体が覚えている”なんて誰が言ったか、ぜんぜ~ん覚えていなくて(笑)そりゃあもう大苦戦。山スキーを買ったはいいものの、滑れなきゃ意味がない。フィールドに出ることすらできない。ということで結局シーズン中に6回ほどゲレンデに行きましたが、結局満足いく上達ができぬままに、気付けば桜が咲いていた、ってわけです。
あぁ、来シーズン、バックカントリーに行けるかなぁ。