前回のJISSの記録会からちょうど1ヶ月。
強化記録会で感じた課題が改善されたかどうかを見るうえでもとても大事な記録会となりました。
自分の課題を克服できたかどうかを見るのも大切ですが、まず強化指定選手に認定されるタイムを切ることが必要になってきます。
普段通り走れば大丈夫なタイムですが、もし絶不調ならクリアできないので少し不安はありました。
気持ち的にはこの記録会に向けて調整をしたいところですが、一番大事なのはトライアスロンのレースです。実際3月の24日にタイで行われるアジアカップへの出場が決まっているのでそこに向けてのトレーニングの流れは崩したくありません。
トレーニングブロックの中では次のトレーニングに向けたイージーな週なので3種目ともボリュームは普段の半分。強度もほとんどZ1~Z2とエアロビックの低いゾーンで行います。
こういったトレーニングを続けると徐々に疲労は抜けてきますが、速い動きやその動きに対しての身体の感覚、また高強度への耐性が落ちるので、通常レース前は疲労を抜くためにボリュームは落としていきますし、強度も落としていきますが、身体が緩みすぎないようにレース強度のトレーニングは必ず組み込みます。
今回はそういった刺激は入れていないので当日実際に高強度のゾーンで我慢できるのかという不安はありました。
ただそれと同時にそれまでしっかりトレーニングも詰めているから大丈夫!という自信もありました。
記録会は400mのスイムのタイムトライアルから。
スイムを見てもらっているコーチからは常に最初の100をリラックスしていけと言われているので、しっかりそのことを頭にいれて。
私はこう見えて興奮すると気持ちが高ぶりすぎて前半から一気に行ってしまう癖があるので…それが功を奏す時もありますが、タイムトライアルにおいてはどれだけ自分のペースを守れるかが大事になってきます。
予定通りリラックスして前半の100をこなしました。
タイムは58秒で入ったので、タイムとしてはかなりいいタイムで入ることが出来ました。
200が2分丁度。余裕を持っていたはずですがこのあたりから体がきつく、ラスト100は乳酸が溜まってパンパンの状態でなんとか泳ぎ切りました。
タイムは4分秒と、ベストには届きませんでした。しかし、途中まであベストを更新するペースで泳げたこと、1ヶ月前の記録会よりはるかにいいコンディションを作れたことは大きな自信になりました。
午後からはランニングのタイムトライアル
実は前回の記録会は直前にORGANIQのドリンクの方を飲み、炭酸のガスが抜けきっていなかったのか少しお腹が痛くなってしまったので今回はジェルタイプを。
目標は15分50秒から16分フラット。
ベストは15分46秒ですが、アキレス腱の怪我などの影響もありトレーニング期間が短かったので、現実的なラインでのタイムを設定しました。
ランニングも前半は抑えていく作戦で。
先頭を走ってくれた選手が400mを75-77秒の間でイーブンで走り、体力の消耗を抑えることが出来ましたが、徐々にペースが落ち始めたので残り2200mから先頭に出始めました。
1周78秒まで落ちたペースを76まで持ち直し、ペースを極力落とさないようにいいリズムを作ることだけを考えて走りました。
3000過ぎからはどれだけこの苦しさから逃げずに耐えるかの我慢勝負だと思っているのでただただ耐えるのみ
トレーニングは根性論ではなく科学的に効果が裏付けされたものや理論に乗っ取ったものしかやりませんし、根性論の入る余地はないと思っているタイプですが、レースは別です。
どれだけ根性を見せるか。持っている力の120%を引き出すか、という勝負だと思っているのでただただ我慢です。
私は時間の制約もありトレーニング時間も少ない方なので、たまになんでその量のトレーニングでそれだけ走れるのか、泳げるのかと聞かれることがありますが、私の場合はただただレースを本気で走るだけ!と思っています。もちろん効率のいいトレーニングをしっかり集中して行っているというのもあると思います。
最後までしっかり耐えきりタイムは16分5秒。目標タイムには届いていませんが、前回3000から4000の一番苦しい所を我慢しきれず一度大きくタイムを落としたところを、一人でしっかり持ち直して走れたので、自分の中では評価のできる走りが出来たと思っています。
目標としていた強化指定選手の基準タイムもクリアすることが出来ました。
次回は3月24日にタイで行われるアジアカップに出場します。いい流れでトレーニングを積めていると思うのでしっかりいいレースをしてきたいと思います。
トライアスリート桶谷 祐輝
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