こんにちは!
オルガニックアンバサダーの大沢です。
この季節になると、フルマラソンのレースの練習のための大会も
多く開かれるようになります。
そのひとつである「東京30K 冬大会」。
この30Kシリーズは、勝負レースへの調整用大会です。
フルマラソンの1か月くらい前に30kmのペース走を行うことを目的として、
全国いろいろな場所で開催されるようになりました。
東京30Kは秋大会と冬大会があり、冬大会は東大島近くの会場を
スタートして、荒川を往復する大会です。
景色の変化があまりなく、応援もスタート会場付近がメインなので、
基本的に走りに集中できるコースですが、スタート会場前を
往復するので、何度も応援してもらうことができます。
そんな大会なのですが、ランナーズマイスター資格保持者に対して
ペーサーの依頼がありました。
私は中級を取得しており、当大会のペーサー経験もあるので
久しぶりに参加してきました。
私の担当ペースは「フルマラソン5時間以内ペース」。
スピードにすると、7分12秒/kmです。
まぁ、楽勝。
(楽勝なペースじゃないとペーサーとしてつとまらないか 笑)
ペースが楽勝とはいえ、たくさんのランナーの期待を背負って
走るわけですから、その責任は重大です。
私がペーサーとして走るときに気をつけていることというか、
意識していることを紹介したいと思います。
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1.準備を念入りに
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当日は快晴でしたが、ちょっと前までは雪が降っているような気候。
大会当日だって気温が高いのか、低いのかも予想しきれないし、
河川敷のコースは風が強い可能性だってあります。
ペーサーが低体温になったり、脱水になってしまってはランナーの
足を引っ張ることになりかねません。
ペーサーの仕事は足を引っ張るのではなく、集団を引っ張ること。
天気予報の確認や、当日会場でウェアの調整ができるように
事前準備をしっかりします。
【持ち物例】
ウェア類:ウェア一式・アームカバー・リュック・シェルジャケット・薄めのダウン
補給:水分(お水やお茶等)・ジェル
その他:季節に応じて、私は下記のものも持って走るようにしています。
冬:低体温の人が出た時のため、ホッカイロ・サバイバルブランケット・
上着の予備
夏:熱中症の人が出た時のため、アイスノン・水分(小さいペットボトル
を数個)
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2.時計は2個!
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基本的には自分の時計と距離表示を見ながら走ればよいのですが、
なるべく正確に刻むのであれば、GPSウォッチは必須アイテムです。
ただし、補足状況や機械自体の調子の良し悪しでも表示ペースが
ずいぶんずれたりすることがあります。
そのため、私は左右の腕に1つずつ時計を着けて走るようにしています。
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3.ペース配分
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これはペーサーによって分かれるところですが、私はとにかく
この30Kシリーズはイーブンペースで走ることを心がけています。
レースの場合はアップダウンを考慮して速いペース・ゆっくりペース
を使い分けることは有効だと思います。
ただ、30Kシリーズは練習として走る「ペース走」としての意味を持ち、
しかも河川敷なのでコースはほとんど平坦です。
例えば最初にペースを上げて貯金を作って、後半ペースが落ちたことで
結果的に30Kの目標タイムぴったりだったとしても、本番は30Kがゴール
ではありません。
同じペースでいくと、落ちたペース以下のスピードで残り約12km走る
ことになります。
それでは当然フルマラソンの目標タイムは達成できません。
という理由から、私はイーブンペースでのタイムキープにこだわっています。
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4.気分を上げる
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何度も言いますが、この30Kシリーズはそれ自体が目標大会では
ない人がほとんどです。
つまり、目標大会に向けた自信につながることがポイントとなってきます。
私が担当するのはだいたい5時間のようなわりと初心者向けのペースなので
メンバーには「初フルマラソン完走」を目標にしている人も多くいます。
なるべく完走に近付けるよう、時々「肩に力が入っていませんか?」
「肩を上げ下げして力を抜きましょう!」といったようなアドバイスを
行ったり、バテてくる後半は距離表示版ごとに「〇キロ通過~!」と
盛り上がりながら走るようにしています。
また、折り返しコースなので、細い道で対向ランナー集団とすれ違う時には
お互いの注意喚起(道路端側に寄って走るように)と、雰囲気を盛り上げる
ために、「ナイスラン!」や「お互い頑張りましょう~!」といった
声掛けをするようにします。
30Kシリーズは沿道の応援がほとんどない分、私自身が走る応援者に
なります!
よく、「大沢さんのフルマラソンタイムだと、5時間だと物足りなくないですか?」
って聞かれますが、そうすることで、私自身も心肺が鍛えられるんです。
どこかでペーサーしているときにお会いできることを楽しみにしています!