こんにちは!
オルガニックアンバサダーの大沢です。
さて、今回は「東海道五十七次ウルトラマラニック特別ステージ 箱根100km」
の後編です。
ゴールまで約70kmを残した戸塚駅手前で完全に心が折れた私。
それまでにも何度もポキポキ折れていたのですが、今回はもう
修復不可能なんじゃないかっていうくらい。
こうなると、思考もどんどんマイナスになるわけです。
9時半の藤沢宿関門に間に合わないかも…
というか、藤沢宿までたどり着けるのだろうか…
もうリタイアして電車に乗っちゃおうか…
そんなことをぐるぐる考えながらたどり着いた戸塚駅の歩道橋。
…ん?
早朝、ほとんど人がいない歩道橋の上で、明らかにランニングスタイルなのに、
ほとんど動かず、ずっと上から道を眺めて佇む人が。
スタッフの人に見えなくもないけれど、誘導しているわけでもない様子。
違和感しか感じません。
もしかして、ついに幻覚が見えだしたか…
そういえば、24時間近く走り続けるウルトラランナーたちは、
幻覚を見たり幻聴を聞いたりすることがあるって聞いたなぁ。
なんて思っていたら、どうやらちょっと前を走るランナーにも
姿が見えているもよう。
で、よく見たら会社の先輩!
今まで私を取り巻いていたマイナスの感情が、一気に飛び去っていきます。
どうやら藤沢宿から逆走してきて、あまりに私が遅いから待っていて
くれたとのこと…遅くてすみません(笑)
地元で今回のコースがランニングルートとのことで、戸塚から藤沢までの
約10kmを応援ランしてくれました。
本当に、言葉で言い表せないくらい、ありがたかったです!
元気を取り戻し、途中のコンビニで肉まんにもありつくことができ、
藤沢宿に着いたときにはなんとさらに貯金を15分増やすという結果に。
1つ誤算としては、藤沢宿(CP3、55.57km)のエイドでいただいた
うどんが一人前だったこと。
肉まんを食べたばかりだし、そもそも消化器官もちょっと疲れていたので
これを食べるのに時間がかかってしまいました。
でも、美味しかったー!
元気いっぱいで藤沢宿を後にし、目指すは90km地点の小田原宿!!
天気は最高で、鶴嶺八幡宮大鳥居(64.5km)を無事に通過。
このあと通る、海が見渡せるポイントはお気に入りの景色のひとつです。
12時40分、スタートからの距離は約82km。
夜中の寒さが嘘のように気温が上がり、上着類は脱いだものの
寒暖差による疲労感が脚をだんだん重くしていきます。
次の関門となる90km地点の制限時間は14時。
残り8キロを80分で進む計算です。
ということは、信号込みで10分/kmのスピード。
すでに8分/kmくらいまで落ちてしまっているので、信号で止まる時間を
考えると、かなりギリギリです。
制限時間に向けた焦りと、関門に引っかかったらリタイアできるという
気弱な気持ちとがぐるぐる回り始めます。
また気弱モード。
正直、関門に間に合わなかったらいいなぁという気持ちが
少しだけ勝っていました。
そして、小田原城のお堀の角に着いたのは、関門の10分前。
エイドまではあと約800m。
関門時間に間に合わないのは悔しいけれど、ゴールまでの22kmを走る
気力がもうない。
「関門時間にはちゃんと間に合うようにしっかり走って、
小田原城を私のゴールにしよう」
そう思って、オルガニックジェルをチャージ。
小田原城の敷地内、一瞬迷ったもののしっかり走り5分前に到着。
関門となるエイドに着いた瞬間、スタッフとして参加しているラン友の
笑顔に迎えてもらい、ホッと一息。
私の心の中はもう競技が終わっていたのだれど、スタッフの皆さんから、開口一番。
「お疲れさま!この先は坂だから頑張ってね!!」
今までリタイアする気満々だったのに、なんか肩すかし。
みんなの笑顔を見たら、今までリタイアする気だったことや
疲れていることをすっかり忘れてしまって、結局再スタート。
(ちょうどオルガニックジェルも効いてきた感じ!)
箱根の坂をひたすら上り、102kmの一里塚エイド(関門)。
最後の関門。
ちょっと間に合わなかったけれど、ここで「自力で走れそうなら」
という条件で通してくれることに。
ここまできたら、絶対に走り切りたい!
山道の10kmはけっこう厳しいことを承知のうえで山道へ。
寒いし雪は所々でちょっと積もっているし、石畳が続く上り下り。
100km走った脚には堪える。
しかも、途中から日も落ちちゃって周りは真っ暗。
5人くらいのパーティーでひたすら進むものの、
明りは各々が持っているライトのみ。
非日常すぎてワクワクです!
箱根の関所を抜けたら、三島方面にまた坂を上ります(笑)
途中、不安になるくらいの一本道からは海側の街の明かりが
本当に綺麗でした。
そして、17時30分の制限時間を20分ほど超えてしまった17時51分。
ついにゴール!
お風呂に入って、交流会。
大会をサポートしてくださった吉本のランナーズの2人。
交流会でもネタを披露してくれました。
がんばれゆうすけさん(右)は、なんと箱根駅伝でお馴染みの
東洋大学OB!
今まで「速い芸人さん」と思っていたけど、本物のアスリートだったとは!
いや、確かに速すぎるとは思ってましたよ。
そして左の小宮ひろあきさん。
バル―ンアートがとんでもなくすごい!
それなのに、マラソンも3時間15分。
私が勝手にライバル視している人の一人です(笑)
2人のネタで笑い、翌日に大切な友達の結婚式があったので
箱根を後にしたのでした。。
「東海道五十七次ウルトラマラニック特別ステージ 箱根100km」は、
・夜中スタートのウルトラマラソン
・100kmを超える大会
・しかも冬!
という、今まで経験したことがないことばかりでした。
もちろん、楽なことばかりではない17時間でしたけれど、
学ぶこともいっぱいあって楽しい大会でした!
眠たいとき、集中力が切れたときのオルガニックは効果絶大。
超ウルトラだと走っている時間も長いので、数をけっこう消費しますが、
計画的に取り入れることで、間違いなく効いている感じがします。
各距離のマラソンでの取り入れ方を引き続き研究していきたいと
思います!