オルガニックアンバサダーの中尾晴実です。
今回はシーズン最後の大会、全日本マスターズ混成選手権をレポートさせていただきます。
まず混成競技というのをご存じですか?
最近のようやくメジャーになってきましたが、まだ認知度は高くないのでご説明させていただきます。
まず混成競技とは?
1人の競技者が様々なトラック&フィールドの競技を挑戦して、各々の実施記録が点数に換算してその合計得点を競う種目となります。
男子の場合10種競技、女子は7種競技です。(マスターズは男女とも5種競技という種目もあります。)
男子10種種目は100m、400m、1500m、ハードル、走り幅跳び、走高跳、棒高跳び、砲丸投げ、円盤投げ、やり投げとなります。
女子は200m、800m、ハードル、走り幅跳び、走高跳、砲丸投げ、やり投げです。
これらの種目を2日間で行う、過酷であり陸上競技をすべてこなす種目なだけに達成感もひとしおです。
今回私は7種競技に参加してきました。
1種目目は得意のハードル。先週の全日本マスターズでいい刺激も入り、13秒37で前回の全日本マスターズのタイム13秒43から0.06秒更新し、最初の種目で日本記録達成というご褒美までいただきました。
ただ容赦なく次の種目もどんどんありますので、余韻に浸る暇もなく次の高跳びへ。
そして砲丸投げ、1日目最終種目200m。納得のいく種目もあれば、もっと頑張れた種目もある。それをどう自分でコントロールして2日間行うか、精神力も試されると思います。
この2日間を通して過酷ですが、それ以上にもっとびっくりすることがあります。
それは私たちと同じ種目を70歳代、80歳代の大先輩達も参加し、本気で挑戦していることです。
80歳のおじいさんが、ハードルをとび、自分の母親以上のおばあさんが一緒に最後の800mを走ります。
そして知らない人が走っていても、大きな声で応援している。
転んでも、幅跳びのピットにギリギリに着地しててもみなさん本気でそしてキラキラとした笑顔で競技をしている。
そんな一生懸命な姿を観ると、陸上競技とは記録ありきの世界なのでもちろん競技力も大切です。
でもきっと昨日の自分に勝てることが一番大切なのではなかろうか。
そして年齢を言い訳にはせず、人生とはワクワク、ドキドキした心臓の鼓動の分で決まるのかな?と思います。
5年ぶりの混成7種混成を終え、また沢山の宝物をいただきました。
エンカウンター(出会い)に感謝して、これからもかけっこを愛し続けたいと思います。
結果
W50 7種競技 優勝 最優秀選手賞
80mハードル日本記録樹立。
素晴らしい内容でシーズンを終えることができました。
ありがとうございました。